■MLB ドジャース8-2メッツ(日本時間16日、ドジャー・スタジアム)

ドジャースの大谷翔平(31)は本拠地でのメッツ戦に今季3度目となる登板。2021年5月のアスレチックス戦以来、約5年ぶりの投手のみの出場となった。6回、95球を投げて、被安打2、奪三振10、四死球2、失点1(自責点1)で今季2勝目を手にした。今季初めて自責点1を喫したが、ピンチの場面では160キロ台のストレートでメッツ打線をねじ伏せた。規定投球回に到達し、防御率は0.50でリーグトップに立った。

現地15日は人種差別の壁を打ち破り、黒人選手として初めてメジャーリーグでプレーしたジャッキー・ロビンソンの功績を称えた記念日『ジャッキー・ロビンソンデー』、全球団全選手が背番号『42』を背負いプレーする。大谷は2018年のメモリアルデーに登板予定だったが、試合は中止となった。

この日投手専念の起用に試合前、D.ロバーツ監督(53)は「登板中に体を柔軟に保つために、何が彼にとって最善のチャンスになるかを考えた結果です。彼に伝えたところ、完全に理解してくれました」とコメント。

大谷はメジャー9年目でメッツ戦は初登板、初のメモリアルデー登板で背番号『42』を背負いマウンドに上がると1回、1番・F.リンドーア(33)にはストレート中心にピッチング、右肩甲骨付近への死球の影響を感じさせず、カウント2-2から157キロのストレートで空振り三振、立ち上がりを3者凡退に抑えた。

2回には1死から5番・右打者のF.アルバレス(24)には1ストライクから3球連続スイーパーでカウント2-2から外角低め158キロのストレートで見逃し三振と完璧な投球。6番・C.ベンジ(23)にはこの試合初のスプリットでサードゴロと無失点。

すると2回、2死から7番・DHのD.ラッシング(25)がツーベースで出塁、続く8番・キム ヘソン(27)がライトスタンドへ今季1号の先制ツーラン、大谷に2点をプレゼントした。

得点をもらった3回、1死から8番・MJ.メレンデス(27)にストレートを左中間へツーベース、得点圏に走者を許すと、9番・T.ファム(38)には1ストライクから3球連続スイーパーでカウント2-2に追い込むと、最後は157キロで空振り三振。そして、1番・リンドーアを迎えると、カーブ、スプリット、スイーパーを使いフルカウント。そして、11球目、外角高め160キロのストレートで空振り三振。好勝負を楽しんだ大谷はベンチに戻る際に笑みを浮かべて、リンドーアも打ち取られて笑顔を見せた。

ここまで大谷はカウントを取りに行くストレートは150キロ台前半、打ち取りに行く球は150キロ台後半から160キロと力の配分を考えての投球、4回はそれに加えて、右打者へのカーブも配球に入れてメッツ打線に狙い球を絞らせなかった。

勝ち投手の権利がかかる5回、先頭の5番・アルバレスの時に急にボールが抜け始めて、四球で出塁を許すと、1死から7番・M.セミエン(35)にもボールが先行して四球。1死一、二塁のピンチで8番・メレンデスにはスプリットを上手く拾われて、ライトへタイムリーツーベース、大谷は今季初の自責点となった。

なおも2対1と1点差に迫られて1死二、三塁のピンチ、9番・ファムにはトップギアで力を完全開放、3球連続160キロオーバーで3球三振、1番・リンドーアも161.5キロでレフトフライと最少失点に抑えた。6回には2番・ロバートJr.には156キロのストレート、3番・ベイティにはカーブ、4番。ビシェットはスプリットとここで3者連続空振り三振。マウンドを降りる際にはキャッチャー・W.スミス(31)を指さして好リードを称えていた。

大谷の好投にその裏、先頭の4番・T.ヘルナンデス(33)が4号ソロで貴重な追加点、3対1とリードを広げた。大谷は6回で降板、7回は2人目、B.トライネン(37)が2死三塁のピンチもこの日、大谷から2安打の8番・メレンデスを空振り三振、トライネンは8試合連続無失点と好リリーフ。

8回からは3人目、T.スコット(31)がマウンドへ、3つの内野ゴロで3者凡退とパーフェクトピッチング、ドジャースはその裏、無死満塁で大谷に代わってこの試合DHに入ったラッシングが4号満塁ホームランで7対1と大きくリード、さらに大谷に代わって1番に入ったK.タッカー(29)が2号ソロと大谷の欠けた打線でも8得点を挙げた。投球に専念した大谷は今季2勝目、そして、規定投球回に到達し、防御率は0.50、リーグトップに立った。敗れたメッツは泥沼の8連敗となった。