13日夜、羽田空港を離陸した全日空の旅客機が引き返したトラブルで、旅客機が離陸の際、滑走する位置を間違えた可能性があることが分かりました。

13日午後8時半ごろ、羽田空港のD滑走路から離陸し岩国空港に向かったANA639便が離陸する際、前方の車輪と滑走路の灯火が接触した可能性があるとして羽田空港に引き返しました。

その後、国土交通省が調べたところ、滑走路の中央から左に30メートルほどの場所に設置されている滑走路脇の灯火18か所が壊れていたということです。

機体の前輪がパンクしていて国土交通省は、旅客機が離陸の際、滑走路脇の灯火の上を滑走路の中央と間違えて走行した可能性があるとして詳しく調べています。

D滑走路では、今年3月から滑走路の中央にある灯火の一部を順次消して補修工事が行われていて、各航空会社にも情報は共有されていました。

しかし、D滑走路では今年4月にも日本航空の機体が離陸する直前、滑走路脇の灯火と接触し、緊急停止するトラブルが起きていました。