市場拡大…“和食系”登場&コロナ禍も影響

出水キャスター:
人気の背景について、インテージ市場アナリストの木地利光さんは、主食とおかずがセットになっていることで、▼別々に温めなくてもOK、▼手間がかからずゴミ捨てが楽、▼もう一品欲しい時に便利な点をあげています。

さらに、コロナ禍で売り上げを伸ばしていて、外食が難しい時期に、▼栄養バランスに配慮したものが登場したことで、健康を意識するようになり、▼和食系が登場したことで市場が一気に拡大したとみられています。

ごはんもおかずも美味しく…「器」「盛り付け」もカギ

「ワンプレート冷食」ブームの火付け役となったのが2018年に発売された、ニップンの「よくばり御膳 鶏めしとチキン南蛮」です。

ニップンの本格和食「よくばり御膳」シリーズには、栄養バランスを配慮した、▼満足感のある五目ご飯、▼鶏肉と5種類の野菜(100g)がワンプレートになった商品もあります。

人気のきっかけになったのは「器」開発の努力です。

ニップンによると、「仕切りの隅を斜めにカットするなど、角をなくしたプレートにしたことで、温めムラを抑えられる」というのです。

さらに、▼ごはんは解凍後、乾燥しやすいため加水量を調整、▼熱が伝わりやすい外側に鶏肉とポテトを配置したということです。

同じ温め時間で、ごはんもおかずも美味しく食べられるプレート開発がカギになったようです。

イオンのPB「321円」のワンプレート冷食 “大手”のスケールいかし

スーパーのイオンではプライベートブランドからワンプレート冷食「五目ごはんと鶏肉の黒酢あん」を321円で販売しています。

なぜ安く提供できるのか?担当者は「イオンのスケールメリットをいかした原材料の一括調達などで可能になった」としています。