次世代エネルギーとして注目される水素の新たな取り組みです。福島県浪江町では、全国の自治体で初めて燃料電池を搭載した自転車を導入する実証実験が始まりました。
浪江町で導入されたのは、水素で発電する燃料電池を使った電動アシスト自転車です。町では原発事故後、水素を活用した町づくりに取り組んでいて、実証実験では、11月23日までの間、町の職員が業務の移動手段としてこの自転車を利用し、性能などを確かめます。
浪江町産業振興課・藤坂浩暉さん「すごくペダルが軽くて、本当に自分の力が全然いらないくらいパワーがある自転車で。すいすい前に進んでいったのがすごく楽しかったです」
小型の水素タンクが搭載された自転車は、30分の充填でおよそ100キロの走行が可能で、使用する水素は、町内で生産されたものを使用します。燃料電池自転車の実証実験が行われるのは、全国の自治体では初めてで浪江町では2028年の本格導入を目指しているということです。
浪江町産業振興課・藤坂浩暉さん「(浪江町は)全国のなかでも水素が身近に感じられる町ですので。水素・再エネは町民の生活にひもづくような形で今後も取り組んでいきたい」
燃料電池自転車は、11月、町内で行われるイベントで試乗会が行われます。
