「北長瀬でやりましょう」となった経緯は…

春川――これは私の個人的な意見ですが、県の総合公園にある古い野球場を建て替えて専用スタジアムにし、体育館の場所に新しいアリーナを併設すれば、長崎のようにスタジアムとアリーナの相乗効果が生まれるのではないかと思いました。ただ、アリーナはもう北長瀬に計画されていますから、市役所の方に怒られそうですが。

大森市長: いえいえ、まず我々は「北長瀬にアリーナを造る」とは一言も言っていないんですよ。

――そうなんですか。

大森市長: はい。新スタジアムの場所も、様々な議論があると思います。まずはどこに造るのか、どういうものを造るのか、一体お金がどのくらいかかるのか、具体的な検討に入るべきではないでしょうか。総合運動公園も私も候補の一つだろうと思いますし、他にどういう所があるのか、よく見極めて動いていかないと。一旦動き出すとなかなか元に戻りにくいですからね。

春川――では、北長瀬の新アリーナ予定地の横にある防災公園の隣に、サッカー専用スタジアムを造るという可能性はあるのでしょうか。

大森市長: そういうことをおっしゃる方がいることは承知しています。私は、それも候補に加えていただければ良いのではないでしょうか。そして全ての利害得失を整理して、対応を決めていくということだろうと思います。

春川――すみません、私はもう北長瀬のあの場所に新アリーナは決まっているものとばかり思っていました。まだ柔軟に対応される余地が……。

大森市長: いえ、そういう意味ではなくて。経済界の方々が「北長瀬でやりましょう」と言って来られている。そして我々としても適地だと思うから「あそこでやりましょう」ということになった、ということです。岡山市として「あそこしかないんだから、どうか」と提案したわけではないのです。