2022年、石巻市内の障害者支援施設で入浴介助を受けていた女性が全身に重いやけどを負い、その後、死亡した事案についてです。
警察が業務上過失致死の疑いで職員3人を書類送検する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

宮城県石巻市門脇の障害者支援施設「ひたかみ園」では、2022年12月、入所していた阿部加奈さん(当時38)が、職員2人の介助を受けて風呂に5分間入浴した際、太ももの皮膚がめくれるなどのやけどをし、その後、死亡しました。

阿部さんの遺族は、2024年2月に当時、入浴介助を担当した女性職員2人と現場責任者の男性1人を刑事告訴していて、警察が業務上過失致死の疑いで近く書類送検する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

施設の事故報告書などによりますと、風呂は、湯と水を別の蛇口から出すタイプで、職員が水面の温度計で40℃との表示を確認していましたが、実際は50℃前後だったと推測されていて、阿部さんの死因は敗血症でした。