迎えたきょう(14日)の判決公判。

判決は午後1時半から言い渡されました。グレーの長袖シャツを着て法廷に現れた青木被告は、証言台の席に座りました。

長野地裁の坂田正史裁判長は、通常、最初に言い渡す判決の結論にあたる主文を後回しにし、判決理由から読み上げました。

裁判長:「被告人は当時、善悪を判断し行動をコントロールする能力を特に問題無く、保っており、完全責任能力を有していたと認定することができる」(中略)「短時間のうち4名もの人々の尊い命を奪ったのであり、強固な殺意に基づく残虐極まりない犯行である。殺人行為を重ねてもなお淡々とし、人の生命を軽視してはばからない様子には、戦慄を覚えずにはいられない」(中略)「酌量の余地など皆無であり、極めて厳しい非難に値する」

判決理由が読み上げられている間、青木被告は前後左右に体を揺らしたり、うつむいたりと落ち着きのない様子が見受けられました。

そして、判決理由の読み上げ開始からおよそ30分後。

裁判長:「主文、被告人を死刑に処する」

青木被告に対し、検察側の求刑通り死刑判決を言い渡しました。

死刑判決を言い渡された際、取り乱すような様子はなかった青木被告。

判決について弁護側は。

弁護人:「我々は心神耗弱を主張してきて、医師の証言もあったが、信用できないと言われてしまったのは非常に残念です。私たちはあきらめるわけにいかないので、必ず控訴します」