■“実は鍛高譚のしその産地” 北海道・白糠町「赤しそプリン」

≪菓子果物部門・金賞≫
北海道・白糠町 『ぷりんのこころ 2種類×3組』寄付金額1万円

リコッタサラータという、塩漬けして熟成させたチーズをトッピングしたプリン。
もう一つは、赤しそを組み合わせた、ちょっと変わったプリンです。

北海道・白糠町町役場企画財政課 ふるさと納税推進係 主事西川享佑氏:
「鍛高譚(たんたかたん)」という焼酎があるんですけど、実は白糠町がしその産地になっております。鍛高譚が有名になりすぎてしまったんですけど、白糠町がついてこなかったという実態があります。

実は白糠町はしその名産地ですが、全国的にはあまり認知されておらず、いくらなどの返礼品に押され気味。そこで立ち上がったのが地元のホテルです。

ホテルまつや シェフ・代表取締役 野田憲政氏:
白糠町ならではの商品として作り上げたことによって返礼品になったと思う。コロナ禍で宿泊が減ってたんですけど、プリンのおかげで少しですがカバーできたので良かった。

コメンテーター トリンドル玲奈:
美味しいです。シソのところがちょっとゼリーみたいになってるんですけど。
甘酸っぱいのとプリンの滑らかな感じがとっても合います。

寄付金は、町内唯一の高校へ通学する生徒を対象とした、公営塾の費用に充てられるということです。評価のポイントは、寄付金の使い道が寄付者全員に報告されること。さらに繋がりを大切にしている点だということです。

■“寄付金は台風被害のびわ山の再生に” 千葉・南房総市の乳製品

≪銘品部門・金賞≫
千葉・南房総市 『近藤牧場乳製品』寄付金額1万4000円
チーズと牛乳のセットです。

千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:
酪農発祥の地というと、北海道とか東北の方とか思われるかもしれませんが、実は近代酪農発祥の地というのは、この千葉県南房総。

約300年前、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が、インドから牛を輸入し飼育したことが発端だと言います。千葉県内の酪農家で唯一、食品安全などへの取り組み(JGAP)が認証されている近藤牧場。
返礼品の牛乳は、希少価値の高い「ブラウンスイス」「ジャージー」「ガンジー」の、3種類の合乳で作っています。
搾りたてに近いほんのり甘い味が楽しめます。

そして近藤牧場の牛乳から作ったミルキーな味わいのモッツァレラチーズ。滑らかでクリーミーなリコッタチーズは冷ややっこのようにいただくとお酒のお供にぴったりです。

寄付金は、子育て支援と、3年前の台風で甚大な被害を受けたびわ山の再生に使われます。

千葉・南房総市役所 企画財政課 地域振興係長 和泉澤一司氏:
苗が大きくなるまでまだ何年もかかってしまいますが、ぜひ応援していただきたいと思います。

ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:
使い道というのはなかなか寄付者の方に見えづらい部分だと思うんですけれども、実は自治体さんにとっては一番大切にしている部分。特に南房総市さんのように大きな災害があった際には、もう待ったなしの状況ですので、このふるさと納税制度があってよかったとか、助けられたという声を多く聞いております。