様々な返礼品がもらえる「ふるさと納税」。今年は物価上昇の影響で、日用品や電気、旅行クーポンなどの返礼品に注目が集まっています。大変だった「申請」手続きも、今年はスマホ1つで簡単に!『ふるさとグランプリ2022』受賞の魅力的な返礼品や、オンラインでの申請方法をお伝えします。

■“地域の魅力”や“寄付金の用途”も審査!ふるさとグランプリ2022

12月2日発売の雑誌『ESSE』に、【ふるさとグランプリ2022】が掲載されています。
約20人のインフルエンサーが、
●地域の魅力
●寄付金の用途
●返礼品の「試食」など
を元に審査。金賞・銀賞・総合グランプリが決定しています。

企画に携わった
ふるさと納税コンサルタント 小野くみ氏:

ふるさと納税は本来、応援したい自治体に寄付するもの。“使われ方”も確認して応援してほしい。今回のふるさとグランプリも、決して「お得」というところが切り口になったイベントではなく、どんな使い道をしたかなど、審査したインフルエンサーさんの心に刺さるようなものが選ばれています。
土地を代表する美味しいものばかりで、すごくレベルの高いイベントとなりました。

■総合グランプリ “漁師を助けたい” 別海町『いくら醤油漬け』

味・地域ならではの特徴、こだわりなど、全ての項目で高い評価を得てグランプリに輝いたのは…
北海道・別海町「鮭 いくら 醤油漬け500g いくら本来の味わい」
寄付金額1万8000円

あっさりとした味付けで、素材本来の味を楽しめる一品です。

海が一面凍った「氷平線」を歩くツアーが近年人気の北海道・別海町。
古くから秋サケ漁が盛んな別海町ですが、5年連続で不漁が続いた上に、今年は原油価格の高騰で、漁師たちは苦しい状況にありました。そんな漁師たちを応援してもらうためにエントリーしての受賞となりました。

北海道・別海町 総務部 ふるさと応援 情報化推進室 人羅茜主任:
非常に嬉しく思っています。
元々、町を応援するためにやっている制度ですので、「安売り競争に乗らない」「寄付額争いをしない」。あとは北海道ファンのために、北海道産にかなりこだわってやっています。

審査員
「プチプチ感がすごく新鮮で、とても美味しくて、一番印象に残りました。」
「漁師さんのためにもなりますし、美味しいものを届けてもらって寄付する側のためにもなりますし、すごくいい取り組み」

スタジオでもイクラを試食。

落語家 立川志らく:
あ、プチプチ感がすごい!これはもうペロッといけちゃいますね。

恵俊彰:
大きいですよね、一粒一粒が輝いてる。

■“地元の知恵の結晶” 生産者を支える宮崎・都城市“肉5種”

≪肉部門・金賞≫
宮崎・都城市 都城産「牛・豚・鶏のフィンガーフード」&「宮崎牛ローストビーフ」
寄付金額2万5000円


地元ブランドの牛・豚・鶏を使った5種類の肉がセットになっています。

宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:
生産者さんを支えていきたいという思いから、地元の事業者が知恵を出し合って作った。

肉の卸売業などを営む地元企業が開発した、宮崎牛のローストビーフ。
家庭で手軽に美味しい宮崎牛を食べてもらいたいという思いから開発したそうです。

今年新たに開発した宮崎牛の生ハムにも強い思いが。

野上食品 野上幸平代表取締役:
コロナになって、商品の行き場がなくなってしまった。生産農家と、肥育農家の相場を守るためにも、商品の仕入れをストップするわけにいかなかったもので、何とか商品を回転させようという考えで開発しました。

生産者のために地元企業が開発した、コリッとした食感が楽しめる観音池ポークのスモークタン。そして、日向おさつポークのモモ肉を使ってしっとりと仕上げた生ジャーキーと、地頭鶏の胸肉を使った生ハム、どちらも余って廃棄されがちな部位を無駄にしないため加工したといいます。

宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:
都城市は、1000万以上の牛・豚・鶏がいる畜産王国。
ただ心配事がありまして、人口減少に伴う生産農家さんの減少。このままだと食料生産基地がどんどん衰退してしまう。

この状況を改善すべく、寄付金の使い道は、新規就農者の支援や子育て支援に充てられます。

宮崎・都城市 ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:
農業をやる人が増えていって、日本の食料とかそういったところがどんどん活性化して、日本の元気に繋がっていけばいいなというふうに考えてます。

弁護士 八代英輝(生ハムを試食):
美味しい。フレッシュ。これは白ワインに合わせたくなりますね。