コロナ禍だった2020年からの5年間で運転手が約1割減少するなど人手不足が深刻な広島県のバス業界。まずは「バスの運転」を知ってもらい、少しでも多くの人々にとって運転手が職業選択の候補となるように、広島県バス協会が「運転体験会」を主催し、県内のバス会社6社が参加しました。
広島県バス協会の赤木康秀 専務理事は「バスの運転を体験して"バスを運転する楽しさ"を味わっていただいて、バスの運転手が職業選択の候補になるようにと思ってます」と話します。
運転体験会に参加した30人は各社の担当者からプレゼンを受けたほか、実際の路線バスと同じサイズのバスの運転を体験しました。
バスの運転手を目指して参加した男子大学生は「バスの運転もMT車も初めてだった。クラッチやギアなど分からない単語ばかりで難しかったが、楽しかった」と振り返りました。
バス業界への転職を考えているという50代会社員の男性は「バスの運転は体験会がないと経験できない。非常に良い機会で参加できて良かった」と話しました。
取材した記者もバスの運転を体験してみました。
佐藤勇希 記者
「乗用車は前輪と後輪の間に乗っているが、バスは前輪よりも前に乗っているので、感覚が全然違う。また、付いているミラーの数がすごく多いので、運転しながら『どこを見ればいいんだっけ』となってしまう。とにかくやることが多いなといった印象」
バスの運転体験会は来月23日にも広島県福山市のロイヤルドライビングスクールで開催されます。