石やがれきが流れ込んで機械で稲刈りができない場所は、集落の仲間が手で稲を刈っていきます。

(北山上集落 有村信行 自治会長・69)「石や木や竹などがいっぱい入っている。やはり水の力はすごい。自然の力には負ける。災害を受けて困っているので、みんなで協力して助けようということで声をかけたらみんな『いいですよ』と言ってくれるところが一番いい」

川の土手は元通りにできるのか。今年の稲刈りは終えたものの、来年またこの田んぼでコメ作りをできるかはまだ見通せません。

(比知屋修治さん)「石やゴミを全部どけて、そこにまた土を持ってこないといけない。(来年は)無理かもしれない」

それでも家族や仲間の力を借りながら、比知屋さんはイネと同じように来年に向けて力強く立ち上がろうとしています。

(比知屋修治さん)「親父おふくろが守ってきた土地なので、全部無くすのは難しい。しんどいことも多いけど、できた時の喜び。体が続く限りはやっていきたい」