■MLB ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 カブス1ー3ブルワーズ(日本時間12日、アメリカンファミリー・フィールド)

カブス(ナ・リーグ中地区2位)が地区シリーズ第5戦でブルワーズ(同中地区1位)に敗れ、2勝3敗で2017年以来のリーグ優勝決定シリーズ進出は叶わなかった。2年連続世界一を狙うドジャースは、14日からブルワーズと対戦する。

試合後、鈴木誠也(31)が取材に応じ、進出を逃したことに「いや、まだ気持ちの整理がついてないんで、ちょっとなんとも言えないですけど。まあ、色んな経験をしたシーズンだったので、すごく勉強になりましたし、課題っていうものがたくさん出たシーズンではあったんで、来年、このオフからしっかりと取り組んで、またこの借りを返せるようにやっていけたらいいなっていう風に思います」とシリーズを振り返った。

このプレーオフ(PO)では3本の本塁打。「打っても勝たないと意味がないですし。もう一個、得点圏であそこで1本出てたらもうちょっと違ったと思うので。ま、運がなかったなっていうあれもありますけど」と話し、好調のままシーズンを締めくくったが表情は晴れなかった。

最終戦は先制された直後に同点の本塁打。163.1㎞の速球をライナー性の打球で撃ち返した。「手応えは特にないですけど、ピッチャーも変わり時でしたし、あっちのピッチャーも球速いピッチャーだったんで、それで押してくるんだろうなっていうのもあったんで、(相手の)自信のある球を弾けたっていうのは良かったのかなと思いますけど。負けちゃ意味ないんで。特にないですかね」と序盤の一発について口にした。

それでも満足できたことについて「ポストシーズンに出れたっていうことが、僕の中ではすごく良かったんじゃないかなっていうふうに思いますし。初めての経験でしたけど、すごく楽しかったですし。またここに、またこの、プレーオフっていうところに戻ってきたい」と話し、メジャー4年目はプラスの要素もあったシーズンとなったようだ。

シーズン中の不調時も乗り越え、今季は32本塁打をマーク。良い形でポストシーズンでも活躍をみせた鈴木。「今年はちょっと自分の中でも結構深刻なぐらいな感じで落ちてたんで。すごくあそこは勉強になりましたし、そっからまたこう立て直して、最後こうやっていい形で終われたっていうのも自信にもなりました」と手応えもつかんだシーズンに。

来年、自分が引っ張って行く立場に?と聞かれると「ないです。そこは全くないですけど。若い選手だけじゃなくて、こう経験を積む選手もたくさんいるので、そういった人たちと一緒に頑張れれば」と5年目に向けて、さらなる飛躍に向かう。