「“一方的”という言葉は意外」 自民・高市総裁との会談で一体何が?
上村彩子キャスター:
最後は握手で党首会談を終えたそうですが、連立離脱を伝えたとき、高市総裁の表情はいかがでしたか?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
今回、我々が高市新総裁に会うのは3回目です。最初の段階から私達は、特に政治とカネの問題について、「『今回、自民党も変わっていくんだ』という明確なメッセージがなければ、連立政権はあり得ない」ということはずっと申し上げてまいりました。
そして2回目も1時間半、今回も1時間半、「政治とカネの問題」を中心に協議しました。
そういう意味で、「これからも検討する」ということでは、全国から集まってきた地方議員の皆さん、中央幹事会からやっと一任を取り付け、参加した私として、「それは持ち帰れない」ということで、「これでは、政権協議を打ち切らせていただきます」と。一連の話の中での話でしたから、決して驚いた様子はなかったように私は思いました。
上村キャスター:
連立離脱を伝えたときの第一声は何だったんでしょうか?
公明党 斉藤鉄夫 代表:
「これまでずっと協議を進めながら、一定の結論が得られないのであれば、今後も『検討する』というような曖昧な答えであれば、連立協議はここで打ち切らせていただきたいと思います」というのが私の最初の言葉でした。
上村キャスター:
それに対しての高市総裁の言葉は。

公明党 斉藤鉄夫 代表:
「私もまだ総裁になって5日目だから、皆さんに相談しないと決断できません」という趣旨のことをおっしゃったと思います。
そのことが、「一方的に協議を打ち切られた」「離脱を通告された」という言葉に繋がるかと思うのですが、私から見れば、政治とカネの問題、特に企業・団体献金の規制強化については1年前から協議をし続けてきたものです。
また、ちょうど1か月前には、自民・立憲・公明の3党党首会談があり、立憲民主党も公明党の案まで下りて、「一緒に協議しよう」ということを受け、自民党の石破総理も「自民党も一緒に協議をしていく」ということで決まっておりました。そういう中で、ずっと「検討する」と。そして今回もそうです。
総裁の権限の範囲だと思いますが、これもまた「検討していく」ということでしたので、「これではいつまでたっても結論が出ない」というふうに思い、私達はこのような決断をさせていただいたところです。
上村キャスター:
ずっと伝え続けていたのに「一方的」という言葉が出たことに対してはどう思いますか。
公明党 斉藤鉄夫 代表:
ちょっと意外です。「それは言葉の使い方としておかしいんではないでしょうか」というように申し上げました。
特に高市総裁だけに限っても、1週間前に新総裁として挨拶に来られたときに「三つの懸念事項がある。この懸念事項がなくならなければ、私達は連立政権ということにはなりません」ということはもう明確に伝えてあるわけです。
そして、今週の初めに1時間半の協議を行い、かなりギリギリまで詰めました。特に「企業・団体献金の規制強化」については、これまでの経緯も踏まえ、自民党に決断していただきたい内容について説明していたところなので、「一方的に」というのは少し違うんではないかなと私は思っております。














