金の価格が2万1000円を超え最高値となっています。金の買取店や「金」をつかった伝統工芸品をつくる現場を取材しました。
貴金属の販売などを行う田中貴金属工業によりますと、10日の「金」の店頭小売価格は1グラムあたり2万1529円でした。先月末に初めて2万円を超えてから最高値を度々更新しています。

高市新総裁が掲げる「積極的な財政政策」をうけた市場の動きで円安が進み、金の価格を押し上げていることなどが要因です。
金の需要が高まるなか、金や宝石などの買取専門店・東京市場では。(買取専門東京市場 西元秀行社長)「相場がずっと右肩上がり。(取扱金額が)前年の倍ぐらい」
こちらの店舗では10日開店から3時間の間に、金の指輪やネックレスなど、およそ400万円分を買い取りました。意外な「金」製品を売りに来る客もいるそうで…。

(買取専門東京市場 西元秀行社長)「金歯。もともとは金ですから。客から相談をうけたら、金歯は持ってきにくいので入れ歯のまま持ってきてもらう」
家に眠る金製品がある場合は、金の価格が上昇する今が売りどきなのでしょうか?

(買取専門東京市場 西元秀行社長)「我々も先はよめない、相場がかわるから明日はあがるかもとは考えない。“使うか・使わないか”相談しやすい環境はあるのでなんでも相談していただければ」
一方、影響はこちらにも…。