大規模な災害で被災した地域に、全国の消防が集まって人命救助などを行う部隊「緊急消防援助隊」の訓練が、きょう山形県内で行われました。
緊急消防援助隊は、地域の消防だけでは対応が難しい大規模災害が発生した際に近隣の都道府県の消防を中心に集められ、今年2月には岩手県大船渡市での山林火災で県内の消防隊も参加しました。

きょうの訓練は、新庄市で最大震度6強の地震が発生し周辺で建物の倒壊や火災などの被害が発生した想定で行われました。


「新庄の方で震度6の地震が発生しまして、上空偵察でお願いしたいと思いまして、取り寄せの電話です」

訓練には警察や自衛隊のほか、北海道と新潟県を含む7道県の消防が参加し、災害対策本部が設置された県庁では緊急消防援助隊の応援を要請する手順などを確認しました。
訓練は、参加者に内容を伝えられていない状態で行われ、会場は緊迫感に包まれていました。

県防災くらし安心部 消防救急課 松田光美 課長「やはり災害が起こりますと、一つの機関だけでは対応できません。色んな関係機関との連携が非常に大切になります。今回の訓練を踏まえて、そういった連携を確かなものにして、いつなんどき災害があってもきちんと対応してまいりたいと思います」

この訓練はあすまで行われ、土砂災害や林野火災などを想定した内容も実施するということです。