福岡市博多区の櫛田神社で10日、ご神木のイチョウに実ったぎんなんを収穫する博多の秋の風物詩、「ぎなん落とし」が行われました。

福岡市博多区にある櫛田神社では10日朝、「ぎなん落とし」の神事が行われ、神職が境内のイチョウの木=ぎなんの前でお祓いをしました。

樹齢300年以上とされるご神木の「夫婦ぎなん」は雄と雌の木が寄り添うように伸びていることから、夫婦円満や子孫繁栄の象徴とされています。
境内では4人の神職が竹ざおで枝をゆすって実を振り落とし、巫女が箸を使って丁寧に拾い集めました。

櫛田神社によりますと、2025年は表年で例年よりも収穫量は多くなっていますが、猛暑が長く続いた影響などでまだ熟していない実もあるということです。
櫛田神社 高山定史権禰宜
「このぎなん落としの神事を行うことによって博多が本格的に秋が訪れる風物詩となっています」「(神社の)秋祭りも控えておりますので今から身が引き締まる思いになる」
10日に収穫された実は乾燥させたあと、2026年3月に行われる「ぎなん祭」で記念品として配られます。