あれだけ大量にいたカメムシ、今年は少ない?

害虫駆除に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに、今年のカメムシの状況について聞きました。

ー2年前、大量発生していたカメムシ、今年はどうなっていますか?

(大野竜徳さん)
「カメムシに関しては、場所によりますが全国的にみると少ないように感じますね。まだ岡山では大量発生の記憶があるので『少ない』と思われるでしょうが、実際は『平年並み』と感じます。

カメムシが出ているところはそろそろ相談も来ていますので、都市部では目にしないですが、郊外、山間部と行くにつれて目にする機会は増えます。

果樹カメムシの発生予察を春から見ていると、岐阜県では春はかなり多かったようでどうなるかと思っていましたが、今年も三重県などではかなり多いといわれています」

ーカメムシにとって、今年はどんな環境だったのでしょうか。

「今年はそこそこ餌もあり、温度あり、雨も少なく、一般的にはカメムシにはいい環境だったのかもしれません。

岡山でも花粉は多いし、発生の条件は整っていたように感じますが、暑すぎて、水がすくなすぎて乾燥し、生き物全体が元気がありませんでした。

天敵や病気の発生情報もなかったですから、猛暑で植物も元気がなく、その汁を吸うカメムシも多くなれなかったのかな?と推測しますが、わかりません」

「それでも、やっぱりおうちの周りに時々やってきてしまうカメムシ。こんなところに要注意!というのを2つご紹介します」