長崎県内各地の企業やショッピングセンターなどを周り献血への協力を呼びかける「献血バス」。「献血バス」が、年に3回五島に渡り、島の人たちに献血を呼びかけています。離島ならではの苦労や携わるスタッフの思いなどを取材しました。

フェリーに揺られること4時間。

五島市に到着した「献血バス」に乗り込んでいるのは長崎市にある県赤十字血液センターの医師や看護師らです。

9人のスタッフが今月4日からきょうまでの6日間五島市に滞在ー。

島での最初の作業は長崎市から持ち込んだ採血バックや搬送容器などを島内の保管場所に積み下ろす仕事でした。

(木下所長)「長崎県内、どこの自治体でも献血が出来る体制を取るのが我々、日赤の使命と思っています」五島市滞在の6日間で5か所の会場を廻ります。

この日は、五島市役所で献血を呼びかけ午前、午後あわせて56人が献血に協力しました。五島に「バス」が来るたび献血に協力してくれる人も多く採血にあたる看護師にとって島の人との年に3回の交流は一つの楽しみとなっています。

採血された血液は規定の時間内に福岡県久留米市にある九州ブロックセンターまで運び検査のうえ・製剤にしなければ輸血用の血液として利用できなくなります。このため、スタッフは昼と夕方の2回空港まで車を走らせ福岡のセンターに血液を送り届ける作業を期間中、毎日行っています。

五島市での献血は様々な苦労がありますが他の地域に比べ献血に協力してくれる人も多く年に3回の訪問で800人~900人が集まるそうです。