長崎県川棚町で建設が進められている石木ダムの予定地を9日、大石知事が訪れましたが、事業に反対する住民らは面会に応じませんでした。

石木ダムの建設予定地には事業に反対する13世帯が現在も暮らしていて、住民らは工事を監視するテントなどを建てています。

事業への協力を求めるため9日、大石知事らが現地を訪れましたが、反対住民らは知事との面会に応じませんでした。

(長崎県 大石知事)「ご協力いただいたうえで(事業を)実現していくことが最善であるということは変わりありませんので、話し合いの場を設ける努力は続けていきながら、一日も早い実現に向けて取り組んでいきたいなと思います。」

反対住民のひとりは県への不信感をあらわにしました。

(反対住民)「話し合いじゃないですよ、これは。もう脅しに来たってしか私たちは受け取ってないですね。本当にすごい重圧です。」

2032年度までのダム完成をめざす県は、来年度末までに本格的な工事発注が必要としていて、反対住民らが監視のために設置した「団結小屋」が本体工事の支障になるとして、行政代執行による撤去する可能性を示しています。