サイバー攻撃によるアサヒビールのシステム障害は、発生から10日が経ちますが石川県内でも影響が続いています。
3連休を控え、卸売業者や飲食店などは対応に苦慮しています。
この問題は9月29日、ビール大手のアサヒグループホールディングスがサイバー攻撃を受けシステム障害が発生したことから、ビールや飲料、食品の受注や出荷業務に大きな影響が出ているものです。
表酒店・表聡太郎社長「通常の在庫の半分ぐらいですかね半分、いや三分の一(通常は)もっとパンパンにある」
アサヒビールの品薄状態は県内でも見られています。飲食店やホテルなど県内およそ1000件に酒を卸している金沢市の表酒店では、先週の入荷はゼロで今週ようやく入ってきた在庫も3、4日程度で底をつく状況が続いています。

表酒店・表聡太郎社長「他の酒屋もスピーディーに動いてサッポロ、サントリー、キリンを買いに走った。だから買いに回った結果これ逆に多めの在庫たくさんあるでしょう。普通はこれの半分くらいしか在庫ない」
今回のシステム障害によってビールの発注方法にも支障が出ているということです。
表酒店・表聡太郎社長「毎日担当者が毎朝来て注文取りに来ている。昔の昭和の我々の若い頃のもっと前の時代の商売のスタイルに戻った」
一方、ビールの売り上げ自体に変化が出ていると話します。

表酒店・表聡太郎社長「今年の4月に値上げがありビール離れが進んだ。今回の騒動が起きたら皮肉なことに10日間で前の状態に戻った。5%ぐらい復権したというおかしな現象が起きた」