「なぜ母が命を落とさなければならなかったのか」
検察は10月9日の裁判で「腰に麻酔の注射を打った後、女性が激しい痛みを訴えた際、血圧や脈拍をチェックせずに複数の鎮痛剤などを投与した」こと、さらに「状況が深刻になってもすぐに救急要請をしなかった」ことを指摘し、下田被告に禁錮1年6か月を求刑しました。
一方、死亡した女性の長女は被害者参加制度を使って法廷に立ち、被告に「なぜ母が命を落とさなければならなかったのか」と訴えました。
死亡した女性の長女(30代)「ずさんな医療や医師の傲慢さが引き起こした事件。今後二度とないように、医師にはもう一度、医療について考えてほしい」
一方、弁護側は起訴内容をおおよそ認めたうえで「症状の改善を試みていて、放置した訳ではない」として執行猶予付きの判決を求めました。
判決は11月28日に言い渡される予定です。