中小企業を救う切り札に…注目される副業プロ人材

一方、プロ人材側には、どんなメリットが…?


・北海道プロフェッショナル人材センター 榎本泰己 人材戦略マネージャー
「報酬目的というよりも、会社で副業解禁にされているので、自分の持ってるノウハウを外部に活かしたい、他流試合で経験値も上げていきたい。北海道出身の方であれば、北海道の地元貢献といったところもありますし」


地方の過疎化や人手不足が進む中、今年度、国が補助金を創設したことなどもあり、ニーズは高まっています。

地域経済を救う手がかり…トヨタ自動車北海道に専門部署

苫小牧市にある「トヨタ自動車北海道」。地域貢献を掲げ、3年前に「モノづくりサポートグループ」を立ち上げました。


・トヨタ自動車北海道 モノづくりサポートグループ 鈴木龍也さん
「遠くは根室、釧路、南だと函館、北だと旭川方面まで、幅広く行っていまして、およそ30社程度の企業様とお付き合いいただいています」

地域経済を支える、中小企業が直面する課題。特に、人手や後継者不足による倒産は深刻です。

・東京商工リサーチ北海道支社 調査部兼情報担当 髙崎慶部長
「これまでは売り上げが減少したりですとか、資金繰りが悪化して、倒産するというのが主な原因ではあったが、昨今は人手不足、従業員雇用できないからですとか、事業は成長しているけれども、後継者がいないために倒産を選択せざるを得ないというような会社も増えていて、新しいタイプの倒産は今、目立ってきている」


トヨタの社員が副業で、昆布工場で働く。そんな一見ミスマッチな取り合わせは、人手不足の時代を乗り越える、手掛かりになるかもしれません。