家族が暮らすのは大分の別府 当選して「飛行機とかで行き帰りできたら理想」

 続いて話を聞いたのは、店の内装工事など自営業をしている松井哲也さん(53)。

 (松井哲也さん)
 「(Q宝くじ買った?)買いました、もちろん。70枚。子どもが2人いるんで、子どもに(お金を)残してとか、そういうことを考えたら楽しくて寝られないです」
 もともと妻と2人の子ども、4人で大阪で暮らしていました。しかし4年前、親の介護で実家がある大分県別府市に家族で帰る予定でしたが、松井さんは仕事をすぐに変えることはできず、単身で大阪に残ることを決めました。

 (松井哲也さん)
 「ちょうど12月に入ってすぐに子どもの参観日があるんで、それに合わせて帰ろうと思って。たまに会うとやっぱり『おっ、こんなに大きくなったなあ』とか『くそ生意気なことを言うようになったな』とか、どんどん変わっていくからおもしろいですよね、子どもって。(Q今さみしくない?)仕事がある時はとにかく仕事のことばっかり。やっぱりふとした時に思いますよね。本当に『どこでもドア』があったらいいなあって」
 松井さんの子どもは、いま小学4年生と2年生。大阪の自宅には家族の写真が飾られています。
 息子からもらった手紙を見せてもらいました。

 (松井哲也さん)
 「子どもが小さいときに書いたやつですね。(Qなんて書いてある?)『おとうさんへ、いつもありがとうね』と。これまだ3歳くらいじゃないですかね」
 もし宝くじが当たったら?

 (松井哲也さん)
 「今はしょっちゅう行ったり帰ったりするもんで、ちょっとでも安くしたいというのがあって。新幹線でも安いプランにしたりとか、あとフェリーですよね。そういうのにかかる交通費とかがね。ジャンボが当たったら気兼ねなく行けるなって。飛行機とかで行って帰ったりできたら理想じゃないですか。いまの生活にちょっとプラスできたらいいなと」
 午後6時。東大阪市の宝くじ売り場は、日が暮れても客足は絶えません。
 午後7時前。閉店間際に売り場に駆け込んできたこの日最後のお客さんにも話を聞きました。
 (この日最後の客)
 「(Qきょう中に買いたかった?)そうなんです。(『一粒万倍日』の文字を指差す)」
 (この日最後の客)
 「(Qご自身でぜいたくしようとか?)いままで十分にぜいたくしてきましたので。私の年になったらやっぱり周りの人に幸せをちょっとでも。もしよければみなさんにも」