なぜゲーム企業が“ローカル”に?鍵握る “ゲーム開発費の高騰”

なぜ、ゲーム企業が広島などローカルに顔を出し始めているのか?
ゲーム産業に詳しい芝浦工業大学の小山教授によると、ひとつは「位置情報ゲーム」の流行があるといいます。
芝浦工業大学 システム理工学部 小山友介教授
「位置情報ゲームがいま、日本中あちこちでコラボしていて、地方や都心部と言わず、リアルイベントを積極的に行うという状況にある」
さらに小山教授は、近年のゲーム開発費の高騰が、ローカルでの「リアルイベント開催」を促していると指摘します。

小山友介教授
「今のゲームは開発費がすごくかかる。(100万本の売り上げを狙うあるタイトルの場合)売上の相当額から想定するに、2桁億ぐらい掛かっているのではないだろうか。一方新規の客を集めるのはかなり大変なので、同じファンが出すお金を増やしたい。(ターゲティング広告が主流の)インターネットだけだと、興味がなくて見ていないものも、リアルに展開することで目に入る。そういった状況で、あちこちに存在を見せることは大きいのではないかと」
小山教授は、こうしたゲーム企業の動きは、地域の活性化に活かすことができると話します。
小山友介教授
「結構遠征という形で行かれる方(ファン)も多いので、地元としても観光振興の一部になり、受け入れやすい。美味しいご飯を食べるとか、あわよくば1泊してくれると、かなり(地元に)落ちる金額も変わってくる。気に入ったら何回も来てくれるようになるように、うまく誘導できれば」