「この数時間でさらに発達した」
研究者によると、このらせん状の雲は「メソ渦」と呼ばれ、1つの台風の目に、いくつも(多い時には5つほど)のメソ渦が存在することがあるそうです。
一般に、台風の目は晴れているといいますが、スッキリと晴れわたっているわけではなく「らせん状」の雲が渦巻いていました。

航空機は台風の目の中を2~3分で通過したあと、再びガタガタと揺れ始めました。目の中だけでなく、目の周りはくまなくドロップゾンデを投下。
4時間40分のフライト中、台風の目を通過したのは計3回。1回目よりも3回目の方が、アイウォールがクッキリとしていて、研究者は「この数時間でさらに発達した」と話していました。

投下した42個のドロップゾンデは、気圧、気温、湿度、風向、風速などを観測しながら、リアルタイムで情報を送信。その情報は、直ちに大学や気象庁、世界各国の気象機関に送られ、最新の予測に役立てられました。

今回の目的は、この台風22号の発達具合を観測するだけでなく、もうひとつの目的があります。