匿名・流動型犯罪グループ通称「トクリュウ」の主犯格とみられる男の裁判。
福岡地裁は不正に入手したクレジットカードで、スマートフォンを購入して転売したなどとして有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと、大阪市の無職・石川剛樹被告(32)はおととし4月からおよそ1年間にわたり、偽造した身分証で入手したクレジットカードを使って、スマートフォンを購入し転売するなどしました。
警察によりますと石川被告は「トクリュウ」と呼ばれる犯罪グループに関与していたとみられ、犯行で得た収益は560万円あまりにのぼっています。

8日福岡地裁の富張真紀裁判長は、「巧妙で悪質な手口で常習的かつ組織的に実行された犯行」などと指摘。
その上で、「犯罪グループを積極的に総括・監督し、最も多く報酬を得られる立場だった」などとして、石川被告に懲役5年6か月、追徴金およそ565万円の判決を言い渡しました。