災害時に身を守るための取り組みです。
台風の影響での川の氾濫を想定した訓練が、青森県八戸市の中学校で行われました。避難所では「プライバシー」を守る工夫も取り入れられました。
八戸市の小中野中学校での避難所運営訓練。中学校と地元の自主防災会が毎年行っているもので、この日は、全校生徒と地域住民が参加しました。
今回の訓練の想定は、台風の影響で新井田川が氾濫、避難指示が出されたケースです。
訓練では、10月に新たに学校に配備されたパーテーションの設置の仕方を学び、広さを確かめました。
市川麻耶 キャスター
「こちらが新たに配備されたパーテーションです。中に入ってみると、立ったまま過ごすこともできますし、段ボールベッドを設置しても十分な広さが確保されています」
訓練に参加した人は
「震災の時はみんなごろ寝だった。いびきをかく人もいたし、寝られない人もいた」
Q.いままでの災害時はこのような仕切りは?
「ない。ただ椅子が並んでいた。プライバシーが守られていい」
このほか生徒たちは、救護者の対応や段ボールベッドの組み立て方なども学んでいました。
生徒は
「もし何かが起きたときは、僕たちも力にならないといけないので、訓練の経験をしておくことが大事だと思った」
「中学生としてのパワフルさや、できる最大限のことをきょう学んだので、生かしていきたい」
小中野地区自主防災会 京谷博 会長
「中学校の生徒の方がパワーもあるし、考え方も新しいので、我々に勇気をくれる。自ら手を挙げて『私にも手伝わせてください』と言ってくれる人が1人でも増えればやったかいがある」
八戸市では、2024年8月に東北地方を横断した台風5号の影響で一時1万世帯、2万3000人あまりに避難指示が出されました。