チームの垣根を越えてJ2残留を目指します。FCバレイン下関の岸田和人選手が、かつて所属したレノファ山口のサポートスタッフに就任しました。

岸田和人 選手
「本当にいろいろちょっとのことで改善できるようなことが僕自身感じたとこがあったので、伝えてあげたいなとは思います」

レノファ山口のサポートスタッフに就任した岸田和人選手です。かつてJFLとJ3で得点王になるなど、J2昇格に貢献しました。

レノファは5日、鳥栖に敗れJ2降格圏の19位と厳しい状況です。残留に向けて技術や経験を伝えてもらおうと、岸田選手にオファー。「同じ県内のクラブとして降格させるわけにはいかない」と所属先のバレイン下関も協力してくれました。

岸田和人 選手
「チームとしては難しい決断だと思います。バレインとしては。でも本当に僕自身、自分のしたいことを尊重してくれましたし、チームに感謝しかないですね」

初日は選手の動きをしっかりと確認していました。岸田選手は今シーズンでの現役引退を表明。9月、バレインのホーム最終戦では2ゴール挙げるなど、最後まで攻めの姿勢を貫きファンを魅了しました。

ストライカーの心構えを教えてもらおうとレノファの選手は期待しています。

レノファ山口FC 河野孝汰 キャプテン
「やっぱりFWとしてのアドバイスをもらえるのであれば、そこをしっかり自分で吸収して、自分のフォワード像じゃないけど、ゴールの取り方、自分こういう選手なんだぞっていう選手にもっともっと成長していけるきっかけになればなというふうに思います」

岸田選手にとってサポートする側は初めてです。

岸田和人 選手
「僕はボールをもらう側の気持ちがすごいわかるんで、出す側の気持ちってこういう感じなんだとか、こうしたら出しやすいなとか、いろんなことをちょっとバレインでも勉強してたんで、それを生かせたと思います」

岸田選手のサポート期間は11月30日までです。レノファはJ2残留を目指し、残り6試合を戦い抜きます。