3年前、広島市立保育園の園児が死亡した事故の裁判で、市と遺族の和解が成立しました。
亡くなった園児(当時5)の母親
「裁判は終わったけれど、息子がいなくなったのは変わらない」

3年前、広島市西区の市立保育園で当時5歳の男の子が行方不明となり、近くの川で死亡しました。両親は去年4月、「保育園が注意義務を怠った」などとして、市におよそ8800万円の損害賠償を求める訴えを広島地裁で起こしていました。
両親の弁護士によりますと、▽地裁が広島市に過失がある前提で和解案を示し、▽市も解決金4000万円を支払うことに応じたため、和解が成立しました。

亡くなった男の子の母親
「毎年、誕生日は祝っている。(先日)9歳になった。プレゼントを買うときは本人がいないので悲しくて。もっと成長を見ていたかったと思います」
母親は「保育士の配置を手厚くするなど、安全な保育園をつくってほしい」と訴えました。