長崎県松浦市では、7日、臨時市議会が開かれ、破産手続き中の松浦貯蓄共済協同組合の連帯保証人らを相手取った裁判を取りやめ、和解をする方針が決まりました。

松浦市・友田 吉泰 市長「詐害行為取消請求権に基づく仮処分命令申立事件について、和解により解決を図る必要があるため、議案を上程するものでございます」

長崎県松浦市に借りた資金のうち約2100万円が未返済となっていた「松浦貯蓄共済協同組合」。

組合の連帯保証人らが差し押さえを免れるため「詐害行為」を行ったとして、松浦市は、行為の取り消しを求める訴訟を準備していました。

しかし、1日までに組合側から約1900万円が支払われたことから、訴訟の必要がなくなったとして、7日の市議会臨時会で組合側と和解する議案などが全会一致で可決されました。

松浦市・友田 吉泰 市長「訴訟の議案を提起したときに反対していた方々の意向にも結果的に沿っていると思っています。すべての議員の皆さんの賛同をいただけたのではないか」

松浦市は今後、残りの貸付金 約200万円の回収に向け、支払い計画などを連帯保証人らに求める方針です。