ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大学の坂口志文教授。快挙に祝福の声が相次いでいます。

きのう、今年のノーベル生理学・医学賞に大阪大学特任教授の坂口志文さん(74)が選ばれました。日本人の生理学・医学賞の受賞は7年ぶり6人目となる快挙です。

ノーベル生理学・医学賞 坂口志文氏
「このような名誉をいただくのは非常に驚きで、光栄に思っている」

坂口さんらは、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見。リウマチや1型糖尿病、がん治療などへの応用が期待されています。快挙に、大阪大学の教え子たちも沸いています。

学生
「凄い先生の授業をうけられる環境にいるのが凄いありがたい」
「日本の医学に貢献できるように頑張ろうっていうモチベーションになりました」

この人からも祝福の電話がありました。

石破茂 総理
「総理大臣の石破茂でございます。このたびは、まことにおめでとうございます。世界に誇る立派な研究をありがとうございました」

坂口さんの出身地・滋賀県長浜市に住む兄の偉作さんは…。

兄 坂口偉作さん
「写真がうつって『あ!』って思った。やっと、とそういう感じ」

去年、105歳で亡くなった母親は息子の受賞を心待ちにしていたといいます。

兄 坂口偉作さん
「(母が)受賞できないとさみしそうな顔するし。『そんな簡単にとれるもんやないから落ち込むことはない』という電話を志文本人から受けていた。そのことを思うと、あと1年長生きしてくれたらと思います」