任期満了に伴う富山県上市町の町長選は現職の中川行孝氏が3期目の当選を果たしました。義務教育学校の整備をめぐる議論や富山地方鉄道の一部路線の廃止など、3期目の課題について聞きました。

上市町長選挙は自民、公明、立憲民主、国民民主、連合富山などが推薦した現職の中川行孝氏(75)が5606票を獲得し、会社員で新人の椎名俊明氏(59)に2380票差をつけて3期目の当選を果たしました。
中川行孝氏
「かみいち総合病院も富山地方鉄道も守らないといけない。これからの街づくりを、にぎわいづくりをしっかりと軌道に乗せていきたい」
中川行孝氏は上市町出身の75歳。
町の総務課長や副町長などを経て2017年に新人同士の一騎打ちの選挙戦を制して初当選し、2021年は無投票で当選しました。

今回の選挙戦の大きな争点の1つが義務教育学校の整備でした。
中川氏は教育環境の不平等を解消するとして、無理のない財政計画のもと義務教育学校の整備を訴えてきました。
中川氏は「学校のあり方を問う選挙」だったと振り返ります。
中川行孝氏
「義務教育学校の形をどういうものにするのか。その実現のための財政計画を立てることが最大の取り組み課題」