高市早苗氏が自民党の新たな総裁に選出され、今後の連立政権をめぐる発言や報道が相次いでいます。日本維新の会の吉村洋文代表は6日午前、大阪市内で記者の囲み取材を受け、連立交渉について「何の協議の申し入れも受けていない」と話しました。

■高市氏は国民民主との連立に意欲か?

 総裁選後に行われたJNNの最新の世論調査では、高市新総裁が今後どの野党と連立交渉をすべきか聞いたところ
▼「国民民主党」が24%
▼「日本維新の会」が15%
▼「立憲民主党」が13%
▼「連立を組む必要はない」が23%でした。

 こうした中、一部の報道で「高市新総裁は国民民主党との連立に意欲」と伝えられていることについて問われた吉村氏は、「高市新総裁の考え方であれば、そのままやれば良いと思います」と受け止めを語りました。

また維新の連立入りについては、「協議もないなかで、僕がどうこういうことはありません。何の協議の申し入れも受けていない段階で僕が何か申し上げることはなく、そんなに簡単な話ではない」と述べました。

■公明党が副首都構想を疑問視「どんなところに懸念があるのか示してほしい」

 また公明党の斉藤鉄夫代表が、維新が副首都構想の実現などを掲げていることについて「大きな疑問を持っている」との考えを高市氏に示したということを踏まえ、吉村代表は次のように受け止めました。

(維新・吉村代表)
「(公明党は)どんなところに懸念があるのか示してほしいと思います。首都機能をバックアップしていく、経済機能を副首都としてつくっていくことは日本の成長戦略として必要だと思っています」

 吉村代表は「議論できる場があればしたい」としながらも「自公連立を続けるかどうかという話のなかで出てきたことでしょうし、割って入ることはない」としました。