■第79回国民スポーツ大会 少年男子A100m決勝(5日、滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム)
国民スポーツ大会の少年男子A100m決勝に、清水空跳(16、星稜高)が出場し、10秒19(+0.2)の大会タイ記録で初優勝した。
東京2025世界陸上リレー代表に選ばれた16歳の清水が、4日の予選を10秒61(-1.1)の組1着でフィニッシュ。同日に行われた準決勝でも清水は、スタートから飛び出しトップスピードに乗ると、後続を突き放して1着フィニッシュ、10秒29(+0.4)の全体トップでの決勝進出を決めた。
準決勝のあと「自分の一番の走りをして一番の目標である優勝と、10秒0台に向かって走りたい」と意気込んだ清水。決勝では序盤、横一線となったが、清水が徐々に抜け出し1着でフィニッシュ、大会タイ記録での国スポ初制覇となった。
「しっかり勝ち切ることができてうれしかったですし、ケガなく終われましたし、優勝を目標にしていたので、優勝できてホッとしました」と安堵の表情を見せた清水。「10秒00を出したことで注目度が一層上がったと思うので、どんなコンディションであっても10秒1台を出して、一発9秒台を目標に頑張りたいと思います」と、先を見据えた。
清水は7月のインターハイで10秒00の高校新記録をマーク。 桐生が2013年に記録した10秒01を12年ぶりに更新した。この記録はU20日本新記録、U18世界新記録でもある。東京2025世界陸上参加標準記録(10秒00)も突破しリレー代表に選出されたが、出場機会はなかった。それでも、「(リレー)メンバーに入った4人の選手を色々見て、代表としてピーキングをしっかりしているなど、やらないといけないっていうことを強く実感したので、これからはしっかり頑張りたい」と、大いに刺激を受けた様子だった。