中止の背景に“アメリカの分断”

なぜ突然の中止が決まったのか。原因は、本国アメリカの混乱にありました。

アメリカでは、与党・共和党と野党・民主党の対立から、新たな予算案が成立せず、10月から政府機関の一部閉鎖が続いています

各地の国立公園は閉鎖され、ホワイトハウスに近いワシントン記念塔も入れません。

75万人に上る連邦政府職員が自宅待機になる見込みで、横須賀基地でも民間の職員が勤務停止になったとみられます。

交通機関の遅れなど更なる影響が懸念される、政府機関の一部閉鎖。トランプ大統領は閉鎖が長引けば、政府職員の解雇もあり得るとした上で…

トランプ大統領
「(連邦政府職員の)解雇もあり得る。それは民主党側の責任だ。彼らが推進している事業を永久に打ち切ることも出来る」

ホワイトハウスのウェブサイトでも、「民主党が政府を閉鎖した」という文字とともに、閉鎖からの経過時間を掲載し、責任は民主党にあると牽制しています。

ただアメリカメディアの調査では、閉鎖の主な責任は「トランプ氏と共和党議員にある」と答えた人が47%で、民主党議員にあると答えた人を上回る結果になっています。

また別の調査では、有権者の6割以上が政治的に分断しすぎていて、問題を解決できないと答えています。

【アメリカの世論調査】
Q.政府機関の一部閉鎖の主な責任は?

・トランプと共和党…47%
・民主党…30%
(ワシントン・ポスト)

Q.アメリカの政治について
・分断をしすぎていて、問題を解決できない…64%
(ニューヨーク・タイムズ)