教員不足が深刻な大阪府。「ペーパーティーチャー」に教育現場の魅力をアピールです。

貝塚市立東小学校で授業を熱心に見学しているのは保護者ではなく、教員免許を持っているものの教職に就いていない「ペーパーティーチャー」らです。

教員の長時間労働などが社会問題にもなる中、大阪府によりますと、9月1日時点で大阪市・堺市と豊能地域を除く36市町村の公立小中学校の欠員は160人にのぼっていて、教員不足が深刻化しています。

そこで、“隠れた人材”に実際の教育現場を見てもらい興味を持ってもらおうと、見学会を実施したのです。

大阪府教育庁教職員人事課・的場克己さん
「教員免許をとってから、久しく学校現場の様子を見ていない方もいる。今の現場の様子を直に見ていただくことが、よりやってみたいという気持ちにつながっていくかなと考えています」

20代から60代の7人が参加し、授業の様子をみてまわります。

ノートではなくタブレット端末を使って進む授業。こうしたICT化も教員の負担を減らす要素だといいます。

“現代の教育現場”に参加した人たちは…

参加した“ペーパーティーチャー”
「子どもの成長を一番近くで、保護者より近くで見られる。(教師に)なりたいですね」

「もうちょっと歳が行くまでにやってみたいと思ったのが(見学会に参加した)きっかけですね。ICT化ですね、それさえ(慣れることが)できたらなんとかなると思います」

見学会では給与や勤務時間についても説明され、参加者は熱心に耳を傾けていました。