■第79回国民スポーツ大会 成年少年男子共通4×100mリレー予選(3日、滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム)

国民スポーツ大会の陸上競技が3日、開幕した。成年少年男子共通4×100mリレー予選1組に、東京世界陸上代表の桐生祥秀(29、日本生命)が滋賀代表で出場。1走を務めた桐生は快走を見せ、39秒47の1着で準決勝進出を決めた。

桐生が紹介されると、競技場からは大きな拍手が起こった。そんな観客の期待に見事に応え、スタートダッシュを決めた桐生が、2走の林拓優にバトンを繋いだ。3走の島田絢都がトップに立つと、4走の田中大己が後続を引き離し、滋賀代表が1着でフィニッシュした。準決勝は4日に行われる。

東京世界陸上の初日、男子100m予選に出場した桐生は10秒28の組5着でフィニッシュ、準決勝はならなかった。レース後桐生は「もう1、2本走ろうと思ってたんで、自分のこのふがいなさが出たのかなと思います」と肩を落とした。桐生は7月の日本選手権を5年ぶりに制し、8月3日の富士北麓ワールドトライアル(山梨)で、自身8年ぶりの9秒台となる9秒99をマーク。個人としての代表の座を手にした。

同じ組には広島代表も出場し、100m日本記録保持者の山縣亮太(33、セイコー)が2走を務めたが、5着に終わり、準決勝進出はならなかった。