10月7日の満月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。気象庁は、「東日本、西日本と沖縄・奄美地方の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがある」として注意を呼びかけています。
気象庁によると、夏から秋にかけては海水温が高いなどの影響で、平常時の潮位が年間でも高い時期となります。さらに、10月7日の満月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。
特に、小笠原諸島の沿岸では、暖水域の影響で潮位が平常より20センチ程度高い状態となっています。
また、能登半島地震の影響で、石川県の沿岸の一部では浸水や冠水が起きやすくなっている所があります。
このため、小笠原諸島、北陸地方、中国地方、四国地方、九州北部地方(山口県を含む)、九州南部・奄美地方及び沖縄地方の沿岸の一部では、10月5日から10月13日にかけて、満潮の時間帯を中心に海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがあり、注意が必要です。
この期間中に台風や低気圧の通過などがあった場合や、短時間に海面が昇降を繰り返す副振動の発生などがあった場合は、さらに潮位が上昇する可能性があります。
今後発表される高潮警報・注意報や潮位情報に十分留意してください。