北アルプスの涸沢で、2日の午後に体調不良を訴え、救助された愛知県の大学生が、一夜明けても体調が回復せず、3日早朝にヘリコプターで救助されました。

救助されたのは、愛知県刈谷市に住む21歳の男子大学生です。

松本警察署によりますと、男子大学生は、2日の午後、涸沢の標高およそ2450メートルのパノラマコースで体調不良を訴え、動けなくなりました。

午後3時半ごろに、一緒に行動していた登山者から松本広域消防局に救助の要請があり、出動した県山岳遭難防止常駐隊員が、男子大学生を背負って、午後5時半前に、涸沢のテント場に搬送しました。

男子大学生は、同行していた仲間とテントで宿泊しましたが、一夜明けても体調が回復しなかったことから、3日の午前6時前に、県の消防防災ヘリコプターで救助され、松本市内の病院に搬送されました。

男子大学生に目立った外傷はないということです。

男子大学生は、1日に3人パーティで2泊3日の予定で、松本市の上高地から入山し、2日は奥穂高岳から下山する途中でした。