プロ野球巨人は2日、都内の球団事務所で6選手と契約更改を行った。この日は中田翔(33)、大勢(23)、丸佳浩(33)、平内龍太(24)、高橋優貴(25)、田中豊樹(29)の6名。金額は全て推定。
(※写真は球団提供)

◆中田翔(33)は昨オフは1億9千万円の大ダウンし1億5千万円だったが倍増となる3億円でサイン、海外FA権を保有しているが新たに3年契約を結んだと明かした。

今季は開幕は5番で迎えるも4月22日・誕生日に首痛の打撃不振でファーム落ち、5月に昇格するも調子を取り戻せず、6月に2度目のファームに降格。しかし長嶋茂雄終身名誉監督のアドバイスを受け最短で復帰すると代打・下位の打順で徐々に調子を上げる。8月11日・中日戦からは不調の岡本和真(26)に代わり第91代の4番に就き、シーズン終了まで4番を務めた。今季は109試合で打率.269、本塁打24、打点68をマーク、また一塁手部門で史上初めてセ・パ両方でゴールデングラブ賞・通算5度目も受賞した。

今季について「やっぱり2軍にいっていた期間も長かったので悔しかったですし、まあでも2軍で学べたことがたくさんあった」と振り返りつつも「来シーズンからは全試合出られるように頑張り、自分の中で自己最高の結果を残したい。それしかないです」と巨人3年目となる来季を見据えた。

◆大勢(23)は1600万円から4100万円アップの5700万円でサイン。春季キャンプはコロナ陽性で出遅れるもオープン戦は7試合で自責点1と結果を残し、開幕から守護神を任される。シーズンを通じて57試合に登板し1勝3敗、防御率2.05、今季リーグ3位で新人歴代最多タイの37セーブをマーク。球団では11年沢村拓一以来、11年ぶり20人目となる新人王に輝いた。

飛躍のルーキーイヤーとなった今季を「クローザーとして投げるのは誰もができる経験ではないく感謝したいです。良いときも悪いときも一喜一憂せず、変に落ち込まないず、いつも通りベストの準備をやるというのは意識してやっていました。」と振り返り、来年3月に行われるWBCへは「選ばれたら、一番の目標は世界一になることなので、世界一になるために自分のピッチングを披露したい」と熱い想いを吐露した。

◆丸佳浩(33)は5年契約の最終年となる来季を現状維持の4億5千万円でサイン。今季はチームで唯一、全試合にセンターでスタメンで出場。143試合 打率.272 本塁打27 打点65、7年連続で20本塁打以上をマーク、史上68人目の通算250本塁打も記録した。

今季について「全試合出場していることは全試合勝敗に絡んでいるので、チームとしても悔しい結果に終わりましたし、非常に責任を感じています」と悔しさを滲ませた。来季は原監督にライトへのコンバートを打診されていることを明かし「僕が動くことでチームがもっと良く回ってくれれば、と思います。若い選手に出てきてもらいたいが、そんなに甘い世界ではないので、そこは上手く臨機応変にいけたらと思います」とプロ16年目の来季も万全の準備で迎える姿勢を見せた。