10月に入り、新米が本格的に店頭に並び始めました。
5キロ入りの価格でおよそ5000円と去年より1000円程度高く推移しているようです。
しかし、去年のコメも4000円ほどと高止まり。ライスでお得なサービスを提供する食堂は我慢の日々が続きます。
2日、鳥取県米子市内のスーパーを訪ねると、店頭には新米がズラリ!
しかし、伸ばす手を躊躇させるのは"この"価格です。
こちらのスーパーでは、5キロの鳥取県産「きぬむすめ」が5271円(税込)、「ひとめぼれ」が5379円(税込)で販売されていました。
まるごう東福原店 大下弘 店長
「先週くらいから、ようやくですけど(新米が)並び始めた。コメの値上がりというのが、歯止めがかかっていない状態というのは確かだと思う」
客は
「高いですね。(コメは)スーパーで買ったりとかする備蓄米とか。安いものがいい」
店によると、コメの店頭価格は当面の間、下がる見通しはないとのことで、買ってもらいやすい売り方を工夫していきたいとしています。
まるごう東福原店 大下弘 店長
「精米したてのコメをその都度ご購入いただいて、炊いていただくとコメの味も鮮度管理もできるので、2キロ袋のご利用をすすめている」
1年以上にわたって続く令和の米騒動。ライスでお得なサービスを提供するこちらでは。
記者 小村ののか
「いただきます。サクサクでタルタルがきいていてすごくおいしいです。これご飯が進んじゃいますね」
コメを月に80キロほど使う米子市役所にある食堂「BLD(ベルデ)」では通常価格に120円プラスでご飯が大盛り。さらにおかわりが1杯無料になるサービスを提供しています。
利用者にはありがたいこのサービスですが。
BLD 鈴木佐由利 店長
「本当に今ぎりぎりの状況ではあるのですがお客様に喜んでもらうために価格を据え置いていろいろ工夫をしながらこの値段で頑張っている状況です。きついですね」
去年のコメの仕入れ価格は10キロ3000円台だったのに対し、最近では倍以上の8000円ほどになったということです。
この状況を乗り切るために従業員を4人から2人に減らしたり、地元産のコメをブレンドしたりしてしのいでいます。
BLD 鈴木佐由利 店長
「もしかしたらお値段上げてしまうこともあるかもしれないですができるだけ価格を抑えてこの物価高の時期に美味しいごはんをお腹いっぱい食べていただきたいと思っています」
新米が本格的に出回り始めましたが、依然、コメの価格に頭を悩ませる日々が続いています。