成長すると体長10メートルを超える世界最大の魚、ジンベエザメが糸満市沖で目撃されました。

「すげぇジンベエザメだ! 」「野生のジンベエザメ、すごい」

船にゆっくりと近づき一度海面で口を開けたようにも見える大きな生き物。先月28日、糸満市名城沖の海域で大城泰樹さんが撮影した映像です。

大城泰樹さん
「最初は遠くから見ると大きな “藻” みたいなものが近づいてくるなと思っていたんですね」「自然で見るのが初めてで、あっけにとられたというか、水族館でしか見たことなかったので」

このジンベエザメはグルクン(タカサゴ)釣りのまき餌として使っていたアミエビを食べに来たとみられます。

沖縄美ら海水族館でジンベエザメの飼育を担当する金澤正悟さんによりますと、沖縄の近海では1年を通して目撃されるためそれほど珍しいことではないそうですが、今回は船の振動などに刺激され、餌となる小魚を探しに来たのではないかといことです。

沖縄美ら海水族館で飼育されているジンベエザメ

金澤正悟さん(沖縄美ら海水族館)
「ジンベエザメは温和な性格で人を襲うこともない。海で遭遇しても、刺激せずそっと見守ってほしい」