厳しいゼロコロナ政策に対する抗議活動が広がった中国。一部地域で規制緩和の動きも見え始めていますが、批判の高まりを意識したとみられます。
おととい、新型コロナの感染防止措置の緩和を発表した広東省・広州市。多くの地区で封鎖が解除され、SNSには“通りに市民の姿が戻った”とする動画が投稿されました。
市民
「もう必要ないよ」
こちらは防疫を管理する人員に「封鎖はもう解除された」と訴え、柵を乗り越える人たちの様子です。規制緩和の動きはほかの地域でも出はじめています。
集合住宅の住民
「12月1日、ついに封鎖が解除されました」
遼寧省・錦州市とされる映像。市の政府は、きょうからのスーパーの営業や学校の再開などを発表しました。
さらにゼロコロナ政策に対する抗議が続いていた首都・北京でも。
記者
「北京のこちらの場所はきのう、封鎖解除の抗議があったということなんですが、出入りはできるようになっています」
北京市民
「集合住宅の管理はそんなに厳しくなくなりました」
北京のきのうの新規感染者は4000人近くと依然、高い水準です。
しかし、市の政府は陽性者の自宅隔離を認めるなどの動きを見せています。
また、中国国営メディアは変異ウイルスのオミクロン株について「病原性が低くなった」とする記事を急に掲載し始めていて、緩和に向けた地ならしに動き出したとみられます。
北京市民
「今のウイルスは普通になってきていて、家での隔離を3、4日すればよくなるんでしょ」
ただ、緩和が始まったのは一部の地域にとどまり、すぐに本格的なゼロコロナ政策の方針転換につながるかは、見通せません。
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