苦手なパーティーを乗り切るためには?
野村:聞き上手が強みとはいえ、知り合いがいないパーティーなどでは、会話が続かず帰りたくなってしまう人も多いと思います。
古河:そうですね。しかし、パーティーや異業種交流会で力を発揮できる方法が一つあります。それは当たり前のことかもしれませんが、外交的で仲の良い人と一緒に行くことです。
野村:なるほど。
古河:私は自己紹介が苦手なので、「私はKIZUNA PRODUCERです。やっていることは彼が紹介します」と、私のことをよく分かっている友人に振ることがあります。そうすると、彼が色々と話をしてくれて、私が「自慢に聞こえるのではないか」と恥ずかしくて言えないようなことまで紹介してくれるのです。
また、友人に「私は本当に内向的で、人と繋がるのが苦手なんだ」と伝えておくと、自然と私と波長が合いそうな人を見つけてきてくれます。
野村:それは心強いですね。
古河:ポイントは、全て自分で背負わずに、誰かと一緒に行って「人脈活動」をすることです。それと、100人いても2人知り合いができたら、それはもうベストだ、くらいの気持ちで臨むようにしています。
憧れの著名人にアプローチする「布石」の打ち方
野村:100人以上いるパーティーで、話したいと思っていた著名な方が、人気で常に人に囲まれている、という状況がよくあります。なかなか話すタイミングが得られずに帰ってしまうのですが、古河さんはどうされていますか。
古河:私もそういう経験はあります。やはりその場でじっくり繋がるのは難しいなと思います。そういう時は、一つ布石を打っておくことがあります。
野村:布石、ですか。
古河:その場で、すぐにSNSやWikipediaなどでその方の趣味などを徹底的に調べ上げ、「もしかしたらこの人と繋がっているのではないか」という共通の知人の仮説を立てます。そして、一瞬挨拶するタイミングで、「新聞でこのようなお話をされていましたよね。この分野の〇〇さんという知り合いがいるのですが、ご存知ですか」などと尋ねるのです。
野村:なるほど。
古河:もしも名刺交換ができれば、後日メールで「先日はありがとうございました。あなたが興味を持っている分野で、こういう人を知っているのですが、もしご興味があればいつでもご紹介します」といった内容を送り、もう一度会えるようにアプローチを試みます。一度接触しておくと、次に会った時に「以前、こういうお話をした者です」と言えば、結構覚えてくださっているものですよ。