ビジネスのなかで最も大切とされることのひとつが「人脈」です。しかし、初対面の人と話したり、賑やかな懇親会に出席したりするのが苦手な人も多いはず。そんな「内向型ビジネスパーソン」がうまく立ちまわるには、どうしたらよいのでしょうか? 自身も「内向型ビジネスパーソン」だという一方、累計2万人、年間800人と会食し、「人脈活動」をおこなうKIZUNA PRODUCERの古河久人さんは、「内向型」の特性こそが最強の武器になり得ると語ります。
東京ビジネスハブ
TBSラジオが制作する経済情報Podcast。注目すべきビジネストピックをナビゲーターの野村高文と、週替わりのプレゼンターが語り合います。今回は2025年9月16日の配信「内向型ビジネスパーソン』、成功への近道とは?(古河久人)」を抜粋してお届けします。プレゼンターは50以上の団体・企業のアドバイザー、顧問、社外取締役、理事などを務めるKIZUNA PRODUCERの古河久人さんです。
「聞き上手」こそが内向型の最強の武器
野村:古河さんは年間800人もの方と会食をされていると伺いましたが、ご自身では内向型でいらっしゃるとのこと。本当なのでしょうか。
古河:もう典型的な内向型で、人と話すのが嫌で仕方がないタイプです。できれば家でゆっくりしたいと思っています。内向型の人は、大勢の中で話に加わることが苦手ですよね。私もそうなのですが、雑談ができないのです。
なぜかと色々考えたのですが、結局、人と話す時に「こういう話をしたらどう思われるだろうか」と考えてしまう。そうして頭の中で話す内容を確認しているうちに、話題が変わってしまっていることが特に雑談の中では多いんです。
野村:私も話す仕事をしていますが、根本的な部分は内向型だと感じているので、とてもよく分かります。
古河:一方で、内向型の強みは、人の話をうまく聞けることだと思います。外交的な人は話すことでストレスを発散しますが、内向的な人は逆に話を聞くことで心が豊かになるタイプです。そして実はこれが、人と人との繋がりの中では一番重要なことなのです。
野村:そうなのですか。
古河:よく「会話は相手に7~8割話させると良い」と言われます。なぜなら、話すことによって相手は満足感を得たり、自分が大事にされているという安心感を抱いたりするからです。
「私だけ話してしまってごめんね」と言われることがありますよね。私からすれば、むしろ「ありがとうございます」なんです。ですから私は、内向型の方が自分なりのスタイルを確立すれば、最強の人脈作りの天才になれると思っています。