鹿児島県人事委員会は1日、今年度の県職員の給与とボーナスについて、4年連続で引き上げるよう勧告しました。月給の引き上げ額は1万3000円あまりで、平成以降、最高です。

県の人事委員会の勧告では、今年度の県職員の月給を平均で1万3159円引き上げて37万6709円とし、ボーナスについても0.05か月分増やした年間4.65か月分とするよう求めています。

月給の引き上げ額の平均が1万円を超えたのは2年連続で、平成以降で最高です。

勧告通りとなれば年間給与が平均で24万円増えることになり、初任給は大卒が23万4500円、高卒が20万2500円でいずれも過去最高で、高卒の初任給が20万円を超えるのは初めてです。

(県人事委員会事務局 向窪憲和 局長)「県内企業も定期昇給を実施している事業所の割合が高い。物価上昇や人材確保上の必要性を踏まえた県内企業の賃金水準の動きが反映された」

勧告通りに引き上げられれば、県職員の年間給与費はおよそ56億円増える見込みです。

塩田知事は「厳しい県の財政事情などを総合的に勘案し、慎重に対処したい」としています。