栗原警察署で元若柳町長の菅原郁夫さんが1日、講演し戦時中の経験や仕事を続ける上での心構えを警察官に伝えました。

栗原警察署で講演したのは旧若柳町の元町長で「栗原警察官友の会」の会長、菅原郁夫(すがわら・いくお)さん(94)です。

この中で菅原さんは小学校を卒業後、柴田町にあった火薬工場で働き14歳で終戦を迎えるまでの戦争の経験を語りました。

元若柳町長・菅原郁夫さん:「命を捨てて国のために働くという考えをみんなが持っていた。」

また、若柳町長時代を振り返り仕事を続ける上での心構えを伝えました。

元若柳町長・菅原郁夫さん:「町を司る人間としては町民から信頼を受けるために、決して町民の顔に泥を塗るようなことを絶対してはならないと常に頭に描きながら町長をしていた。」

参加した警察官はメモを取りながら菅原さんの話に聞き入っていました。

新人警察官:「(定年となる)60年間という長い時間を続けていく使命感や強い意志を学ぶことができた。」
新人警察官:「菅原さんのように地域の方に寄り添い、信頼され頼りにされるような使命感あふれた警察官になりたい」

この講演会は新人警察官の配属に合わせ職務意識を高めてもらおうと開かれたもので、10月29日に配属されたばかりの新人2人を含む栗原警察署の警察官およそ40人が参加しました。