中国の海洋調査船が30日、奄美大島沖の日本の排他的経済水域=EEZで、パイプのようなものを無断で海中にのばしているのが見つかりました。
十管本部によりますと、30日午前7時ごろ、奄美大島の西およそ386キロの日本の排他的経済水域=EEZで、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、船体の側面からパイプのようなものを海中にのばしているのを、警戒中の巡視船が確認しました。
このため巡視船は無線で「我が国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」と中止を求めたということです。
調査船は6時間半後の30日午後1時半ごろ、排他的経済水域の外へ出ました。
詳しい目的は分かっていません。十管本部は、監視を続けるとしています。
「向陽紅22」は28日にもEEZ内で3時間半に渡ってワイヤーのようなものを海中に伸ばしているのが確認されていました。
「向陽紅22」は去年7月に日本最南端・沖ノ鳥島の北の、日本の大陸棚で、ブイを設置したのが確認されています。