「まぜこぜ」アートとアーティストが地域にもたらすもの
能登半島地震から1年9か月。

伏木地区の中心部・中道通りの商店街は25軒が解体されて、今は更地だらけ。通りのあちこちで工事中で、人通りはほとんどありません。
芸術祭にはアーティストだけではなく町の人たちも参加しています。

中道商盛会・高畑直樹会長
「みなさんの関心がどんどん薄れていくのがちょっと不安というか。こういった現状を見ていただきたいという思いはあります」

大勢のアーティストがそれぞれの思いやスタイルで伏木の町を思い、復興を願う「ふしきの『ふ』芸術祭」。
砺波市の現代アーティスト・岡部俊彦さんは、独特のパフォーマンスで観客を巻き込みながら地域の再生と進化を祈りました。

観客「世界観がすごくて圧倒されてました。わからん世界とつながっとるんかなって」
岡部さんの同級生「いつもより一段上。場所のパワーをもらったんじゃないですかね」

岡部俊彦さん「伏木の場のエネルギー、そういったものをもっと活性化して、また新しいステージに上がれたらいいなという思いも込めてやっている」
「まぜこぜ」のアートとアーティストたちが地域に新しいエネルギーと出会いを運んでくれています。アートの力が伏木の「明日」を見つけるきっかけになるかもしれません。


工房ココペリ 米田昌功代表「被災した後の伏木っていうものをみんな見つめながら今生きているわけだし、そこの中でできること、その中でできる楽しいこととか、その中でできる新しい創造とか新しい出会いとかってあると思うので、一つ一つみなさんの中で前に進むきっかけっていうのができたらうれしいなとは思いますね」

【追記】「ふしきの『ふ』ふ芸術祭」は10月5日まで。4日午後2時から勝興寺でディスコ「みんなのだんだんダンスフロア」が開催されます。