来月から多くの地域で最低賃金が上がり、すべての都道府県で初めて1000円を超えます。働く人にとってはうれしい知らせですが、人件費の上昇で一部の小売店では赤字になるとの試算も出ています。
記者
「埼玉県のスーパーに来ているのですが、開店前から30人以上の行列ができています」
客のお目当ては、特売品です。豆腐1丁42円、カップ麺1つ117円、パックご飯は6つ入りで430円と、大特価。
客
「安いよね」
「(近隣では)一番安い」
物価高が続くなか、なぜ低価格を実現できるのか。その秘密は“陳列の工夫”だといいます。
マミープラス 武蔵浦和店 東本聖也さん
「商品がなくなると、ひっくり返すだけで、新しく商品が補充された状態になる」
牛乳がなくなっても、わざわざ並べる必要なし。さらにペットボトルの飲み物は段ボールのまま陳列するほか、カップ麺は運搬に使うカゴ台車にそのまま流し込んで販売。
マミープラス 武蔵浦和店 東本聖也さん
「効率化を図っているので、従業員数が半分になり、人件費が削減」
徹底的に人の配置を少なくする背景の一つには、最低賃金の引き上げによる人件費の上昇があります。
スーパーのある埼玉県では、時給1078円から1141円へ63円アップ。ほかの都道府県でも平均66円の上昇と、現在の制度が始まって以来の高水準に。初めて全国で時給1000円を超えることとなります。
今回、賃金を大きく押し上げたのは、長引く物価高と異例の“政治介入”です。
山梨県 長崎幸太郎 知事
「(隣県との最低賃金の差が)人口流出の要因になりかねない」
時給が高い地域に人材を流出させまいと、地域同士の“賃上げ競争”が勃発。知事らが自ら引き上げを働きかける異例の展開となりました。
働く人にとっては、うれしい最低賃金の上昇。一方、急速な引き上げで、パート労働者が多いスーパーなど、小売業の一部は赤字に陥るとの試算も…
UBS証券 シニアアナリスト 風早隆弘氏
「一言で言うと、賃金の支払能力を上げられない会社は淘汰される」
安い労働力に頼らず、業務を効率化していくことが必要だと指摘します。
政府は今後5年で最低賃金1500円を目指していますが、実現には「より効率の良い働き方」の知恵を絞り出せるかがカギを握ります。
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